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ダンサーになるには?【仕事内容や給料】

ダンサーになるには?【仕事内容や給料】

舞台で華やかな衣装を身につけて踊るダンサーや、アーティストに花を添えるバックダンサー。簡単そうに見えて、実は非常にシビアで厳しい道のりが待ち構えています。

ダンサーはどのような仕事をしているのか、またどのようなスキルが必要なのかなど、今回はダンサーという職業に注目し「ダンサーになるには、どうしたらいいのか」について解説していきます!

ダンサーとは?

ダンサーとはその名のとおり「ダンス」を職業としている人のことを差します。

一口にダンサーと言ってもその種類は様々で、それぞれに特化した練習を積み重ねる必要があります。例えば、ヒップホップやレゲエ、ブレイクダンスなどのストリート系ダンサー。特定の動きというものがなく、よりリズムに合わせて動く感性が必要になります。

ミュージカルやショーのダンサーは、作品によってバレエ、ジャズ、タップなど様々なダンスをする必要があり、また演技や歌を歌いながらと様々なスキルが求められます。他の人たちと呼吸の合ったダンスをする協調性も必要です。

バレエダンサーも有名ですね。バレエ団に所属して振り分けられた役を演じます。バレエにはセリフがないため、ダンスですべての感情を表現しなければならないという難しさがあります。

バレエや社交ダンス、フラメンコなどは決められた動きがあり、正確に動くことでより美しい仕上がりになります。
正確な動きを自分のものにするには、日々の地道な努力が何よりも大切。華やかに見えるダンサーですが、その裏側にはまさに血の滲むような練習の日々が待ち構えています

ダンサーの仕事内容

仕事内容

ダンサーは自分の体を使ってダンスで様々なことを表現しなければなりません。

クラシックバレエはもちろん、モダンダンス、ジャズダンス、社交ダンス、ストリート系ダンス、ミュージカル、テーマパークのショー、さらには歌手のバックにつく仕事まで、ダンサーの仕事は多岐にわたります。

海外ではダンサーの教育施設などが整っていますが、日本はまだまだ進んでいないのが現状。そのため、どこからどこまでがプロのダンサーという線引きも非常に曖昧です。趣味の一環で習い事としてダンスをしているようでは職業と呼ぶことはできません。

ダンスだけでお金を稼いでいくのは非常に厳しいため、ダンスの仕事のほかにアルバイトなどを掛け持ちしている人も多いようです。

基本的には、ダンスをしてお金をもらえる人はプロ、くらいの認識。ダンサーとして成功できなくても、講師や振付師として活躍している人もいます。アーティストの振り付けを担当したりダンスを教えることで報酬をもらい、生計を立てているというダンサーも日本には多くいます。

ダンサーの給料・年収

給料・年収

ダンサーは仕事内容が多岐にわたるため、その収入も様々です。

ダンサーには個人で活動する人とプロダクションやバレエ団などに所属して活動する人に分かれます。基本的には、1つのステージ毎にギャラを支払うという、インセンティブ報酬をとっている団体が多いようですね。

アーティストのバックダンサーの給料

アーティストのバックダンサーなどの場合は、1日で6,000円~1万円程度。アーティストに認められて毎回踊るようになる、ダンサーの見せ場も用意してくれるようになるともっとギャラはあがりますが、よほど高いスキルの持ち主でもない限り、高給取りになるのは難しいでしょう。

バレエ団、劇団に所属しているダンサーの給料

バレエ団など劇団、プロダクションに所属しているダンサーの場合は、公演期間分のみギャラが発生するケースが多いようです。主役以外のダンサーだと1公演につき100万円が相場です。

ですがバレエ団、劇団などに所属しているとタニマチというその人を支援してくれるスポンサーがつくようになります。
このスポンサーが生活費を出してくれたり、必要なものを買ってくれたり、レッスンを受けさせたりなど生活面、活動面で支援してくれることもあるようです。

ダンサーは「講師/インストラクター/振付師」の掛け持ちが多い

ダンスだけで食べていくことができない人は、講師やインストラクター、振付師としても活動します。場合によってはダンサーとしての仕事よりも、こちらのほうが安定した高い収入を得られるというケースも。

また、アーティストが参加できないレッスンに参加し、後日アーティストに振りを指導する代打のような仕事をすることもありますが、それほど収入にはなりません。

ダンサーの生活

生活

ダンサーの生活は公演期間中であるかそうでないかによって大きく変わります。

出演する舞台が決まるとそれに向けて打ち合わせ、振り付け指導などが行われ、忙しい日々が始まります。朝から数時間の練習をして、自分の振りを完璧にするだけでなく周囲と息のあったパフォーマンスができるようにしていきます。

細かい部分の指導から始まることもあれば、最初に全体の位置移動や出演箇所などの説明を受けることもあり、現場によって臨機応変に対応していく必要があります。

練習後、ダンスの講師として働いている方はレッスンに向かいます。生徒の指導後、1日の最後に自分のダンスの練習をしたり、基礎の力を高めるためにトレーニングに励むことも。

公演が決まっていない間もひたすら練習です。自分の得意なダンスをもっと伸ばしたり、苦手なダンスを克服するようにしたり。ダンサーとして働きながら、ダンス教室に通うという方も珍しくありません。劇団などに所属している場合は、その劇団で行われるレッスンにも参加します。

ダンサーに向いている人~こんな人におすすめ~

向いている人

ダンサーになるには、まず身体能力とリズム感は必須です。

難しい動きにも俊敏に対応する能力は、日々の努力で手に入れることもできますが生まれ持っての才能もある程度は必要。ダンスを踊る上で欠かせないリズム感も日頃から鍛えていく必要があります。

小さいころからダンスを習っていたという方は、リズム感が備わっているケースが多いですが、そうでない方にとっては最初は大変かもしれませんね。

その他、努力家な人、他人を喜ばせるのが好きな人もダンサーに向いていると言えるでしょう。一つの作品を最初から最後まで完璧にこなすことができる、よりいいものを作り上げる為に努力ができるという方はダンサーに向いています。

独りよがりの表現をするのではなく、相手になにかを伝えたい、ダンスを見ることで元気になってもらいたいというような、ダンスで他人を喜ばせたい!と感じながらダンスを踊れる人も、プロのダンサーとして多くの人に認めてもらえるようになるでしょう。

さらに、バックダンサーであっても自分の持ち味を生かしたダンスを踊ることは大事です。どのように踊ればより自分を魅力的に見せることができるのか、という研究熱心な方も、ダンサーとして成功しやすいでしょう。

ダンサーになるには?

なるには?

ダンサーになるには様々な道のりがあります。

まずはレッスンを受けること。独学でも不可能ではありませんが、バレエやジャズなど基本を重んじるダンスでは、やはりプロの指導を受ける必要があります。

教室でのレッスン以外にも専門学校で学ぶという方法もあります。専門学校なら一つの学校に通うだけで様々なダンスのレッスンを受けることもできます。

その後、劇団や公演のオーディションに参加して、役をつかみ取っていきます。その前にプロダクションに所属して契約を結ぶというダンサーもいます。プロダクションに所属することで仕事を割り振ってもらえたり、そのプロダクションが携わる公演に出演できたりもします。

ダンサーに必要な能力・スキル

必要な能力・スキル

ダンサーにはダンスの能力やスキルはもちろん必要ですが、それ以外にも様々な能力が求められます。

まずは、振り付けを早く覚える記憶力。大勢でのレッスンで、一人のために割ける時間は多くありません。少ない指導の時間で正確に振り付けを覚えなければなりません。

また、周囲と息をぴったり合わせる協調性、コミュニケーション能力、振り付けが何を意味しているのかを理解する能力など、ダンス以外にも様々な能力、スキルが必要になります。

ダンサーは自分の体が資本となりますので、体調管理、体型管理なども仕事の一つとなります。

ダンサーになるための能力づくり・トレーニング

能力づくり・トレーニング

ダンスの基本であるバレエは「1日休むと取り戻すのに1週間かかる」とも言われています。それくらい、ダンサーにとって日々のトレーニングは重要です。

仕事がない日も、ダンスのレッスンは毎日続けていかなければなりません。公演期間中や指導、振り付けを考えるのが忙しくても、自分のレッスンの時間を確保する必要があります。

基本的なダンスだけでなく、長時間のパフォーマンスにもバテない体力作り、筋力トレーニングなども欠かせません。
プロになると、専用のトレーナーや栄養管理士をつけるダンサーもいます。

ダンサーになるには?まとめ

ダンサーの仕事内容やダンサーの収入、日々のトレーニングなどについてご紹介いたしました。

日本ではまだまだダンサーという職業は浸透しておらず、教育制度も整っていません。そのため、海外などで活躍するダンサーも多くおり、本当にその生活や収入は様々。

自分の得意なダンスを生かした仕事に就きたい!という方は、国内だけでなく海外や、ダンサーだけでなく指導員としての仕事にも目を向けてみてくださいね。

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※2018年7月掲載時の情報です。最新の情報は各サイトでご確認ください。